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2012年1月8日日曜日

2012年の抱負

私は、生まれは郡山ですが、小学6年生まではいわき市の小名浜で育ちました。父は今も小名浜に住んでいますので、新年は例年小名浜の実家で迎えます。

今年の元日も、「アクアマリンふくしま」(2号埠頭)に立ち、三崎公園の向こう側から昇ってくる初日の出を見に出掛けました。浜の様子はまだまだ悲惨なところもたくさん見られますが、あの巨大津波の爪痕から、この9ヶ月あまりでよくぞここまで立ち直ったな、と率直に感じています。

郡山の場合、問題の敵が目に見えない放射線というもので、しかもその対象が大人ではなくむしろ子どもであるということから、私たちの業界にとっては、かなり重大な衝撃と変化をもたらすものであります。子どもの数が大きく減少する中で、園児獲得競争はさらに熾烈になって行くでしょう。

お客様である保護者さまに対し、園の保育・教育の特長や独自性といったものをきちんと説明し、表現できることは必須でしょうし、キメの細かいサービスやお客様の満足度を上げるための努力など、ビジネス感覚を持った保育もますます求められるでしょう。

私は、郡山市、ひいては福島県全体が、そういった競争(議論の)過程で、新しい「日本の教育」を形づくる先駆けとして発展していけることを期待し、またそのために努力していきたいと思います。

さて、大きな目標を掲げつつ、今年、私たちが目指すところを書き記しておきたいと思います。

1. アルゴ幼稚舎保育園

論理的思考力の養成を教育方針の主軸に掲げ、今年4月、安積町成田の「四季の丘」に開園いたしました。震災直後、非常に多くの不安を抱えながら開園せざるを得なかったアルゴですが、なんとかローンチできたところです。まだまだこれからですので、今年のアルゴにはぜひご注目いただきたいです。これからの日本に必要なのは、いわゆる「理系」の人材です。しかも、こころとからだのバランスがとれた、強くて優しい理系の人間です。その育成は中学、高校から始めたのでは遅すぎます。5歳まで、10歳まで、そして小学校卒業まで、それぞれの年代でするべきことがあると考えています。アルゴはその実践の場として、皆さまに議論の種を提供できるよう、日々全力を尽くして参りたいと思います。

2. YPK(ワイズプリスクールアンドキンダーガーテン)
2005年より、英語イマージョン教育を取り入れた保育園として、幼児の早期英語教育に力を注いで参りました。今年7年目。幼児期における英語という技能の習得については、一定の成果を感じているところであります。今年も、スタッフ一丸となって、地道に、真摯に努力を重ねて参りたいと思います。そして、英語イマージョンが特殊なエリート教育であるという印象(誤解)を抱いておられる皆様が少なからずいらっしゃるように思いますので、そのような方々のために、英語教育をもっと身近に感じられるように、さらに親しみやすい仕組みづくりを考えているところでございます。

3-1. アフタースクール(学童保育)
小学生の放課後は、第2の「まなび」の時間であると考えます。そして、その「まなび」は、学校で行われる「学び」の作業とは根本的に性格を異にするものである(べき)とも考えています。現在ワイズには、YIS、ASP、GW、そしてある⇒GOクラブと、ご利用の都合と目的に合わせて4つの学童保育施設があります。震災以降、屋外活動の制限による運動不足の解消やストレスの発散など、学童保育に出来ること、アフタースクールというサービスの可能性はむしろ広がったと言えると思います。今年は、アルゴ同様、この部門でも、皆様があっと驚くような面白い企画を考えておりますので、乞うご期待!というところです。

3-2. YIS(ワイズイマージョンスクール)
YISは、YPK卒園児を含む小学生のための英語イマージョン・アフタースクールです。英語イマージョンには、「英語はあくまで何かを学ぶための『道具』である」という大原則があります。YISでは、単に英語を学ぶのではなく、英語を使って何を発信していくのか、という点に重点を置きながら、日々子どもたちと過ごしております。したがって、YISの子どもたちには、それぞれの興味や関心に合わせ、いろいろな「課外活動」を独自に構成したり、積極的に参加したりすることを勧めています。近年クリスマスにご披露しているダンスなどはその成果の一つです。本人たちにしてみれば「楽しい」が原動力ですが、その子の将来のどこかで、ワイズで楽しんでいた英語やダンスなどが何らかの煌めきを発してくれれば、それ以上の幸せはないことです。

最後に、少し長くなりますが。

4. まなそびプレックス
まなそびプレックスは、子どもの「まなび」と「あそび」について、私たちの実験や研究の場として、2009年7月にスタートさせました。施設内の遊具や玩具(むしろ教具と呼ぶ方がふさわしい)は全部、どのような「あそび」が「まなび」を促進させるのか、またどのような「あそび」が「まなび」で疲れた頭をリフレッシュさせるのか、という観点から取り揃えました。2010年1月にYPKとYISが西ノ内から移転してきてからは、土日祝のみ「一般開放」とし、月1回の「えいごであそぼ」など、地域の子育て世帯支援の一環として取り組んできました。

震災以降は、放射線の問題が深刻化し、屋外活動が制限されてからは特に、まなそびの「運動できる場所」という面がクローズアップされ、毎週多くの皆様にお越しいただいております。県内で初めて設置した「エアトラック」などは当施設で一番の人気です。

最近、郡山市内でも、ようやく「屋外で遊べない子どもたちのために室内で遊べる場所を」との目的で、まなそびに似た室内遊び場が増えてきました。PEP Kids Koriyama(運営:郡山市)やふくしまインドアパーク(運営:NPO法人フローレンス)などが挙げられると思います。現在の状況下において、このような遊び場が複数開設されること自体は大変喜ばしいことであり、私たちも心から歓迎いたしております。

震災後に初めて"まなそび"の存在を知り、来場なさる方の間では、「まなそび=子どもが室内で運動できる場所」として認識されてきているようですが、しかしながら、最初に述べましたように、まなそびを開設したこと(まなそびの趣旨・コンセプト)と震災とは実は全く関係がないということです。

震災以降、福島県の「復興ビジョン概要」にも掲げられるようになりましたが、「まなそびプレックス」は震災以前から、これからの福島県、ひいては郡山市の発展をけん引していくのは、いわゆる「理系」(「理数教育」を受けた人間)であり、「国際化の進展に対応できる人」(すなわち英語によるコミュニケーション能力のある人間)であると信じ、取り組んできました。

ですから、施設にはこれまでも数理パズルや科学の分野に関係する教具を設置してまいりましたし、今後ももちろんこの分野に力を入れてまいります。次年度からはロボットコーナーを新たに設け、工学・プログラミングなどの分野にも力を入れていく予定であります。

とは言っても、まなそびは現在のところ、郡山市からの補助や助成等を全く受けていない民間の施設であり、ご来館なさるお客様からの施設使用料で運営しておりますので、そうしたお客様のためにもよりよい施設であり続けなければなりません。また、これからの運営を考えていく上でも、オリジナリティや便宜性を常に追求しながら、進化を続けていかなければならないと感じております。

代表 山元貴絵

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